【2019.12.19】
こんばんは、ユキです。
畑には、水が溜まっています。
はじまりはじまり~。
私の家の近くの大きな道路に、高校生くらいの大勢の人が集まっていました。
私のチームもいて、男性2人と女性2人で、女性1人は同じ学年で、それ以外は先輩でした。
リーダーの男性が資料を持って戻り、その中には白地図があって、赤い線でコースが記してありました。
皆でそれを覗き込み、時間になったので、スタート地点に行きました。
自転車はマウンテンバイクでした。
チームになってはいますが、バラバラに走ります。
そのため、スタートしてすぐにメンバーとは離ればなれになりました。
焦らずに自転車を漕ぎ、すぐに登りになりました。
なんとか登り切り、颯爽と坂を下り、信号にさしかかった時、周りにレーサーがいないことに気づきました。
(あれ? コース間違えた!?)
振り返ると、坂の途中で曲がっていく姿が見えました。
急いでUターンし、コースに戻りました。
道を左折すると、フェンスがありました。
道の上に扉があり、そこを通って進むと、行き止まりで、堤防のようなコンクリートの高い壁がありました。
その壁にはレンガがくっついたような突起がいくつかあり、壁沿いに3m進んだ高さ3m弱くらいのところに通気口のような、小さな長方形の窓が3つありました。
レーサーたちは自転車を担ぎ、小さな突起を頼りに、ボルダリングのように壁を渡り、窓へ体をねじ込み、壁を越えていました。
(マジか・・・)
私も自転車を担ぎ、前の人に続いて突起に手をかけ、渡っていきました。
すぐに指と腕が痛くなり、落ちるかもしれない恐怖がやってきました。
私の前を行く人の中には、落ちてしまう人もいました。
ようやく1つ目の窓に辿り着きましたが、どう考えても私の体が入るサイズではありませんでした。
諦めようかと思った時、窓の向こうからチームの女性の先輩の声がしました。
「そこじゃない。隣の窓なら通れるから! 落ち着いて頑張って!」
先を見ると、50cm先に一回り大きな窓がありました。
そこなら何とか通れそうです。
先輩と目を合わせ、頷き、先にある突起に手を伸ばしました。
2つ目の窓に到着し、先に背負っていた自転車を窓へ入れました。
次は自分の体なのですが、腕の力も限界に近く、這い上がれる気がしませんでした。
もたもたしていると、再び先輩の声が聞こえました。
「窓の外に引っ掛けるところあるでしょ!? それを使って!」
見ると、窓の下枠の外側に、カバン掛けのようなフックがついていました。
(これか。何か引っ掛けるもの、引っ掛けるもの。)
ベルトを外し、フックに引っ掛けて持つと、腕が少し楽になりました。
(これで大丈夫。行ける。)
おしまい。ありがとうございました。
レースはかなり早めに自転車が必要なくなりました。
3mの高さから自転車を落として、壊れないのか心配です。
チームの雰囲気は『ウラカタ!!』(葉鳥ビスコ)に近かった気がします。
せめて、壁を越えるところまでは見届けたかったです。